異世界ポーカー物語

那珂

プロローグ

「さて……やるか。サラス、ベル」

「「はい!!」」女性達が俺に似た人に返答する。

テーブルにはトランプが置いてあり、今からテキサスホールデムを行うようだ。

ディーラーは俺に似た男でサラスとベルと呼ばれた女性達が1対1でやるようだ。

テーブルには25チップ2枚と、100チップが1枚置かれている。

2枚ずつカードが配られる。

1人の女性が100チップを三枚テーブルに出し「レイズ」と言い、もう1人が200チップを出し、「コール」と言った。

合計600チップがテーブルに集められ、最初に三枚のカードが開く。

最初の三枚のカードはハートの7,クラブの9,ダイヤの3だ。

1人女性が、500チップ1枚と100チップ1枚出し、「ベット」と言う。

「もう!おねーちゃんはいっつもそうよね!!」

「勝てる時しかやらないよ。特に3枚出たあとのベットはね」

「んもぅ!!コールよコール!!」と半分キレ気味に500チップ1枚と100チップ1枚づつ出す。

「ベル、落ち着けよ。勝てなくなるぞ」とディーラー。

「いいの!!ほっといて!」

ここで4枚目のカードが開かれる。

カードはハートのA。

「チェック」ベルは机を二回人差し指で軽く叩いた。

「ベット4000」ベルは1000チップを4枚出した。

「……わかり易すぎ。フォールド」カードを2枚とも前に出す。

「んもぅ!!乗ってよね!!」

「それだったらせめて1800よ」

「まぁペアもないんだけどねー」と言い、クラブの4と8を見せた。

「はぁ!?まじで!?」驚きの顔を示した。

「ようやるわ」と苦笑気味にディーラー。

ベルはクラブの7とハートの6を見せたあと声にならない声を出し、椅子に寄りかかった。

「ハイハイ、次行くよ」

ディーラーがカードをシャッフルする。

それ以降は見ることが出来なかった。

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