第2話

「・・・あぁ・・・くそッ!!」


「なんで俺が、あんな奴のせいで死ぬしかねぇーんだょ」


「くそッ!!」


「ねぇ〜約束だよ」


「あぁー。  分かったよ。」


「一つお願いがある。」


ブォォォン、ブォォォン、、ブブーん、、ブンブン、ブォォォン、ブンブン、、ブブーン、、ウォォンウォーン、、ブーン、、、



夜の街を集団で走り抜ける。彼らは


全国最大級の暴走族(惡喰心)


その先頭を走るのが総長の(白神莉央)


16歳。


彼らの目標は、全国制覇。


彼らは、今宵もチーム同士の抗争を終え


自分達の街、家への帰り道


300人居たメンバーも散り散りなり


1人になった。白神莉央は


海沿いに止まり青から白へと変わる水平線を眺めていた。


「やぁー。」

いきなり現れた。不思議な雰囲気を纏う白髪の少年話しかけられた。


「あん?誰だ、お前!?」


「それ君のバイク。カッコいいねー。」


「おう。そうだろう!!!これは、俺の愛機だ。」


バイクを褒められ気分が良くなった、莉央


少しの間、少年と話す事となった。


莉央は、白髪が気になり少年にたずねた。


「お前、外国人かぁ?」


少年が答える。


「そんなに、悪い人に見える?」


「いや、、見えないけど、、、。」


「そう、なら良かった。」


「おう!」


莉央は、何が良かったのかは、分からないけど

とりあえず返事をした。


その後、少年からある。お願いをされた。


「ねぇ〜。お願いがあるんだけど、、、」


「なんだ?」


「もし君が、死んだら、、、生き返らしたいんだけど、、、いいかな?」


「はぁ?訳が分からん?」


「俺は、死なねーょ。」


「もしで、いいんだょ。

お願〜い。」


「分かったよ。死んだ後の事なんて、分からないから、、、好きにしろ。」


「やったー。ありがとう。じゃ僕そろそろ行くねー。」


「おう!」


「またねー。」


走り去る少年に、

莉央は、もう会わねーだろ。と

思い自分も家へと帰った。


夜になり。


今宵も全国制覇を目指すため。


仲間たちの待つ倉庫へと向かっていた。


倉庫に、着いた莉央だか。


少し異変に気づく。


「アイツらのバイクが、一つもないな。」


仕方なく倉庫に1人入る。


そこには仲間が1人だけ、


「おい!他のメンバーは?」


「総長!!分からないすッ!!

自分も今来た所で。」


「そうか。」


そんな事を話していると、、、


ブッブブー。ブォンブォン。と大勢のバイクの音が。


「なんだ?遅刻か?」


そう思う莉央。


すると倉庫にゾロゾロと入って来る人影。


「おい!おせーぞ!!!」


その声に反応のない人影たち。


「誰だ?お前ら!!!」


先頭の男が話し始める。


「おい!莉央。

俺達は、お前を殺しに来たんだよ!!!」


「あ"ぁ!!誰かと思えば、浜の連中じゃねーか。

てめーら。みたいなザコが、何の用だよ。」


「おい!莉央。この人数が見えねーのか?」


「お前ら、みたいなザコがいくら集まろうと、知らねーよ!」


「はぁ!!馬鹿かてめー。

俺ら浜のチームに、お前を潰したい連中合わせて、総勢200人だ。バカ!!!」


「それが、どーした。」


「2対200で、どうやって勝つつもりだよ。」


「ゴタクは言いから。かかって来いよ!!!ザコ。」


「じゃー。死ね!!!てめーら!行くぞ!

コ"ラァァァァ!!!!!!!!!!!」


「藤木!お前は、逃げろ!!!」


「いやすッ!総長。俺も戦いますッ。」


「好きにしろ。死んでもしらねーぞ。」


「うすッ!!!」


こうして2対200の戦争が始まる。


ボコォ!、、、どゴォ!!


ボギィ、、!!ベギ!


ボゴォ。ボゴォ。ボゴォ!!ボコ!ボゴォ。


「やべーょ、!!!」


「コイツ化け物かよ!!!」


「、は、ぁ、、、はぁ、、、はぁ、、」


「そっちから喧嘩吹っかけといて

化け物扱いは、ひでーな!」


「てめーら!!!ひょってんじゃねー。

まだ、半分は残ってる。

アイツの体力だって無限じゃねー。」


「ハッ!!!よゅーだわ!!!」


さすがの莉央も200人の相手は、キツい。


余裕と言うのは、虚勢だ。


内心は、腕も上がらないし体もボロボロだ。

それでも

まだ、戦える。


戦うのをやめない。


120人を越えたくらいで


気づく、、、藤木は?


気づくとボロボロの藤木が、倒れていた。


莉央も限界が来ていたが、藤木を助けに向かう。


「、はぁ、、はぁ、、、。


、、藤木!!大丈夫かぁ?」


「すいませんすッ!総長!!!」


「気にすんな、、、」ドスッ!!!!!


「あれ、!!!何だこれ???」


胸に、、ナイフが刺さっていた。


「悪いな。総長!」


「な、、何で!?」


「いや、、、実は、、、、」


彼女が莉央を好きになったと言われ

莉央とその女性は、ほとんど面識はなかったが

別れを告げられた。逆恨みらしい。


そして


莉央を狙う者や同じような境遇の者達を集め犯行にいたった。


「藤木ー!!刺すのがおせーわ!

マジで。200人やられるかと思ったわー。」

莉央は、胸を刺されて呼吸も出来ないでいた。

「このぐらい弱って、からじゃねーと

隙が、できねーんだわ!

つーか、痛〜よ!お前ら本気で殴りやがって!」


「、、、、、、、、、、。」


少しづつ


意識が遠のき、、、


肉体と魂が分離していた。


「くそー!!!アイツら!」


「・・・あぁ・・・くそッ!!」


「なんで俺が、あんな奴のせいで死ぬしかねぇーんだょ」


「くそッ!!」


その時、現れたのが

あの時の少年だ。


「やっぱり死んじゃったね。」


「お前、、、何で?

不思議な感じはしたが、お前は

何なんだ?」


「僕、、、僕は、【神様】さ。」


「はぁッ!!神様、、、信じられるわけねーだろ!!」


「信じようと信じまいとどっちでもいいよ。」


「まぁ。そうだな、、、どうせ死んじまった訳だし」


「ねぇ〜約束だよ」


「あぁー。  分かったよ。で

俺は、これからどうなるんだ?」


「君は、今から

ある世界に、転生してもらいたい。」


「で。何をすればいいんだ!?」


「何も、しなくていいよ。好きに生きて。」


「何もしなくていいのか?

なら、いいや。」


仲間にヤられて死ぬなんて、こんな最後

最悪だからな。


「所で、この白い玉なんだ?」


「ぁあ。これ?、、、ヨイショ、、と。

あっ!一つ流した。」


白神の少年は、その白い玉を捕まえて見せた。


「これは、魂だよ。」


「魂?へぇ〜!初めて見た。

俺もそんなふうに見えてるのか?」


「うん。そうだね。」


「そっか。まぁ、、自分の事は、見えねーし

どーでもいいや!」


「転生する前に、何か欲しい物は、ある?」


「欲しい物?」


「うん。魔剣とかー。伝説の装備とかー。特殊な魔法が使いたいとかー。」


「うーん、、、よく分からないから

何も要らねー!」


「欲が無いねー。とても全国制覇を目指していた者とは思えないよー。」


「まぁー、、、アレは、単なる遊び。

自分の拳が、何処まで通用するか試していただけだからな。」


(まあー。どーせ!いいか。魔法とかは使えるだろうし、、、武器も手に入れればいいからねー、、、。」


「あッ!!じゃー。

一つお願いしていいか!!!」

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