第18話 天災は未来に到来する

第18話 天災は未来に到来する

隣家の屋根が半分壊された。

景観が違うことを指摘したが見えてなかったものが

沢山視界に入って来た。

予定は未定だが、更地にすると言うことは

新居を建てることもプランの一つに挙がるだろう。


隣家の屋根が全部壊された。

所要時間僅か1時間30分弱。

首長竜が噛み付いて、謎の放水が援護射撃!

多分、粉塵を舞わさない工夫だと思われるが

ナイス・コンビネーションだ。


昔、小学校高学年(僕は当時三年生)のお兄ちゃんが

住んでいたアパートがあらわになり

……と、言うことは物理的な距離は大したこと無く

それでも、数日前は隣家の屋根瓦しか

視界には入って来なかったので

劇的ビフォーアフターである。なんということでしょう。

蒲郡小学校(仮名)も遠方に望めるロケーション。

僕は2007年に転移する物語で

震災する土地の家屋を予め施工する提案を出した。

後付けで、強度な耐震構造を施すとか

言い出したが、基本は飛散する窓ガラスの行方等を

案じた内容だった。

「天災は忘れた頃にやって来る」では無く

「天災はやって来る」のが世の常だ。

終末予言では無く、南海トラフ巨大地震も

近未来と呼ばれる時流に

その強烈な一撃を喰らわさんとしている。

ショベルカーが最期の仕事を終えようとしている。

足場が外れたら、もっと違った世界が

書斎から望むことが出来るのだろう。

35行詩が終わる。

一仕事を終えた静かな階下に降りようか。

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