11話 トッドの不適切恋愛3

この日、トッドとクレソンはマホーン講演会場に向かう。


クレソン、済まないが帰りは1人で帰ってくれ。今日は、ローレンとデートだから。


ああ、タクシーかルーベン呼ぶよ。


済まないな。


と、言いつつもマホーン講演会場につく。


さて、行ってくるよ、トッド。頑張れよ。


ああ、僕は大丈夫だ。


ところで、お前ってさいつから僕になった?


そんなこといいだろ!


はいはい。じゃあな。


と、会場の近くで車を停めて、クレソンは降りる。


そこから歩いて会場に向かった。会場近くに駐車場がない。なので、見つけないと行けない。1番近くて、会場まで歩いて、5分のところの路肩には駐車場がある。

トッドは有料駐車場が嫌いで、そこに停めようとしていた。


その路肩いくと、運良く空いていた。トッドは路肩に停めると、先程のマホーン講演会場まで歩いた。


今日はあの子とのデートで、予定では家に迎えに行ってからデートするはずだったが、電話が来て、仕事でバーの近くまで行かないといけなくなったから、予定変更だ。マホーン講演会場の地下バーで落ち合うことになったのだ。


今日、トッドはベージュのスーツで決めている。ちなみに仕事に向かったクレソンはブラウンのカジュアルなスーツを着ている。


トッドは力ずよくバーの扉を開けた。


いつもと同じバーの光景だ。4人ほどがテーブルでお酒を呑んでいて、カウンター内にはお酒を作るバーテンダーが二人いる。そんな中、左奥のカウンターでしっぽりと1人で呑む女性がいる。トッドはその女性に声をかけた。


やあ! ローレン。


あら! トッド! ごめんなさい、バーで落ち合うことになって。


いいんだ、構わないさ。さて、行こうか、車で好きなところに行こう。


ありがとう。車はどこに?


近くの路肩に駐車してある。


そうよね、この辺駐車場無いわよね。あって欲しいものね。不便よね。


そうだね。


と、二人はバーを出る。


二人は先程の路肩まで歩く。


あのフォード・トーラスSHOが僕の車だ。


あら、いい車ね!


トッドは彼女の為に車の扉を開ける。


ありがとう。


その辺は考えられるようだ。


さて、行こうか。と車を発進させる。


どこ行く?


そうね。お腹すいたから、イタリアンなんてどうかしら?


いいね、行こう!


これで目的地はイタリアン料理店に決まった。


向かってる最中ある事が起きた。


僕はね、イタリアンがすきなんだ! パスタとか好き。僕がイタリア系って言うのもあるけどね。ふはっ!


そうなんだ!


トッドは助席に乗っているほうに振り向いた。


ねえ! ハトが!


と、ローレンが声を荒らげる。


え!!??


と、バンっ! とハトがフロントガラスにぶつかった。


うわ…… 。


トッドはハトを轢いてしまった。


あなたなにしてるの!?


なにが!?


鳩をひいたのよ!


しょうがないじゃないか! 取り決めを破ったやつが悪い!


なにそれ!? 少しは悲しんでよ! もう降ろして! 帰る!


わかったよ! くそ! やつらが悪いのに!!


と、トッドは車を一時停止させた。ローレンは車から降りる。帰り際の言葉は「さようなら」と言って帰って行った。


なんだよ! くそ!!


今回のデートはこんなことが起きてしまった。


次の日、トッドは再びローレンに会うために家に迎えに行った。


ここからが殴られる出来事に繋がるのだった。













  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る