（二）-3

　そもそもなんで「サンロード」というアーケード商店街の名前が学校名に入っているのか。この名前を聞いたとき、不思議過ぎて首を何度も何度もかしげた。かしげすぎて首がポロッと抜けるかと思ったほどだ。

　そんな学校に、私は通うことになった。ごく普通の女子高生の「志木アサカ」として。

　しかし私は普通の女子高生ではなかった。私は天から使わされた天使であった。そして私の役目は人間のカップリング。いわゆる愛のキューピットだ。天界の神様からの指示で、指定の人物のカップリングを促す。そんな任務を帯びていた。


（続く）

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る