第22話 未然に防ぐ

 毎日毎日照会を受けていると。

 自分の定例業務なんて全然手に付かなくてね。


 私は照会応答専門だったっけ?


 なんて思ってしまって、うっかり定例業務を忘れてしまいそうになることも・・・・怖い怖い。

 だいたい、定例業務で手一杯なんだから、年末調整の業務なんて外注すればいいのに、実務も知らない上の偉いヤツら、本当に腹立つっ!


 って。

 こんな愚痴を書きたい訳ではなく。


 そうそう。

 毎日同じような照会を受けているとね。

 同じ人から、違う照会が入る事が多いなぁ、という事に気づく訳です。

 受け持ち業務によっては、時間帯や日によって照会応答の担当を変えているので気づきにくいのかもしれないけれど、私の受け持ち業務はほぼほほぼワンオペなので(T_T)

 引き継ぎたいけど、引継ぎ先の人が居ない状況だから、仕方あるまい。

 ただ、それが良かったんだと思う。

 照会のパターンに気づけたから。


『●●はどうしたらいいですか?』


 の回答の後にかなりの確率で


『××が分からないのですけど』


 とくる。


 だからね。


 ●●は~のご対応をお願いいたします。

 ××については、~のご対応をお願いいたします。


 と。

 聞かれてもいない事だけど、面倒なので一気に回答してしまうことにした。

 要らなければ、照会してきた側が読まなきゃいいだけのことだし。

 そうしたらね。

 照会が結構減りましたよ!

 わーいっ!


 まぁね。

 どちらも、情報掲示板に記載されている事なんだけど。

 読まない人って、本当に何も読まないからさ。それはもう、お見事としか言いようがない。

 かといって、情報掲示板に何も書かないと、それはそれで


『不親切じゃないかっ!』


 ってクレームが入るんだよねぇ。


 やれやれ。

 ほんとに困ったもんだ。

 どうにかしてくれ、J会社よ。

 私にはもう、あなたの会社の社員の面倒は見きれんよ。

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