第7話 正しいのにできません

 はい。

 また今年もやってきました。

 メールの件名『正しいのにできません』ってやつ。


『正しくないからできないんです』


 って件名を変更して、返信してやりたいくらいです。

 ・・・・できませんが。くぅっ!


 もうね。

 びっくりしちゃうんですけど。

 何をもって『正しい』と言い切る事ができるのか?


 J会社の年末調整システムは、パスワードを忘れちゃった場合は、ワンタイムパスワードをシステム登録のメールアドレス宛に発行して、そのワンタイムパスワードでシステムにログインして、パスワードを再設定する、という仕組み。

 このメールは、

『ワンタイムパスワードを発行したいんだけど、ユーザーIDもメールアドレスも入力しているのに、発行がされないんだけど?!』

 という照会メール。


 まぁ。

 間違ってるんだけどね。

 メールアドレスが(笑)


 このシステムを使い始めた年から、かなり多くある照会のため、

【よくある質問】

 にも載せているんだよ。

 だから、返信には、その【よくある質問】から抜粋して返信しているんだけど。


『だから、それやってもできないからメールしてるの』


 と返信してきた強者がいた。


 いやぁ・・・・嘘つけ。


 と思いつつ。

 仕方が無いので、登録されているそいつのメールアドレスをのものズバリを返信メールに記載して


 こちらのアドレスでご対応いただいていますか?


 って返信したら。


『勿論です』


 だと。


 お前どこまで嘘つきだよ?


 と思いつつ。

 でも、あり得ないけど、もしコイツの言うとおり、これでもエラーになるというのだったら、もう私の手に負えるものではないので。

 メール返信のCCにシステム担当者も追加して


【全角/半角/大文字/小文字】も間違いなく正しくご入力いただいているにも関わらずエラーになるということでしたら、当方では原因が分からないため、システム担当者に確認いたします。恐れ入りますが少々お時間をいただけますよう、よろしくお願いいたします。


 ってね。

 間違っているだろうところをわざと強調して、返信してみた。

 結果。

 ものの数分後。


『時間をおいてやったらできました』


 って、返信が。


 ホント、お前どこまで嘘つきなん?

 サイテー。

 私の時間返せ。

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