夏休みが明けると幼なじみが小悪魔になっていた

柏堂一(かやんどうはじめ)

「じゃあ祐くんは小悪魔が好きなのね」


「うん、そうだね。小悪魔系女子、ドキドキゾクゾクして良いよね」


「ふーん…じゃあ私が小悪魔になったら付き合ってくれる?」


「いいよ、小悪魔になったら喜んで付き合ってやる」


「約束だよ、約束破ったら怖いんだからね」


 夏休み前のある日、そんな約束をしたのは幼なじみの梨華。小学校の時からずっと同じクラスで、高校に入ってもまた同じクラスになった。腐れ縁ってやつだ。


 子供の頃から真面目を絵に描いたような地味な梨華が小悪魔に?絶対無理だ。

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