ヤンチャな神様と光の娘

中筒ユリナ

第1話 光の娘 あおい

むかし、むかし、

それは、遥か昔のお話・・・


光の神様が、お生みになった女の子がおりました。


女の子のなまえは、


「あおい」


父である光の神様は、その女の子をたいそう、可愛がりました。

その可愛がり様といったら、いつも側に置き、片時も離しませんでした。


無理もありません。光の神様は、娘のあおいを愛していたからです。


ある時、光の神様の所に、世界をお創りになる神々様がやって来ました。


娘のあおいに会う為でした。


光の神様は、あおいを誰にも見せたくありません。


いつも、何かと理由をつけては、誰にも会わせないようにしていました。


神々様は残念そうに帰っていくのです。

「今回も会えなかった。。」


「いつになったら会えるのだろう。」


口々に神様達は言いながらとぼとぼと帰っていくのでした。


それを見ていた、1番偉い神様は、ため息をつきながら、ポツリと言います。


「そろそろ、限界だな。

何とかしなくては。。。」


1番偉い神様は、これでは、あおいは、成長が出来ないとお考えになり、ある事を思いつきました。


1番偉い神様に呼ばれたのは、まだ若い夫婦でした。


神様は、夫婦にお願いをします。


女の子を育ててやってほしいと。


若い夫婦は、快く引き受けたのでした。


さて、困ったのは、光の神様です。


1番偉い神様からのご命令とあれば、愛する、あおいを預けないわけにはまいりません。


泣く泣く娘のあおいをその若い夫婦の元に預けたのでした。


ただ、光の神様は、もう、あおいが自分の所に戻っては来ないかもしれないと言う、不安から、娘のあおいには、永遠の時間を与えず、18歳になったら、また自分の元に帰って来るようにしたのでした。


その様子をご覧になっていたのが、1番偉い神様なのです。


神様は、光の神様を叱りませんでした。


逆にその限らた時間を使い、あおいと周りの人達が成長できるとお考えになったからです。


そして、光の神様は、1番偉い神様から話されるのです。


「光の神よ。

君があおいを心底愛しているのはよく知っているよ。

だが、本当に「愛する」とは、今君が抱くような愛ではないはすだ。

これから、ゆっくりとあおいを愛するとは、どう言う事なのかを共に学んでいこう。」




さて、夫婦の元に預けられたあおいはというと・・・


いったい、どうなったのでしょう。


そして、光の神様は・・・。







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