『贈る言葉』という歌に「信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つくほうがいい」というくだりがありますが、私は「人を信じて傷つくぐらいなら、最初から疑ってかかるぐらいがちょうどいい」とずっと思っています。自分が人に「してあげた」だけのことを人からは「してもらっていない」という実感はありますが、多分それは、大抵の人が同じことを思っているのではと考えています。

何かが人より「でき」なければ人生を楽しく過ごすことができないならば、そんな社会に私は危うさを感じています。能力も魅力もカネも持ち合わせていない人間が、生きる場所も繋がる友人も持てないとしたら、そんな世の中などくそくらえです。