第18話 院でのトラブル V

【セクター5C】

【フローホスピタル 】

【ゲイルシティ】

【18:00】


 ゆかりの手伝いをした後、さらに数時間後、ゆかりは私を呼び止めた。


「サリーさん。あなたのシフトは終わりです。お疲れ様でした」


 ゆかりは微笑んだ。


「はい!」


「でも、これからも患者さんを見てて」


「わかった・・・」


 僕はため息をつき、ゆかりは苦笑した。そして、私たちは別々の道を歩むことになった。一方、レイラニはテレパシーで私に伝えてきた。


「アレックス様。次はどうするつもりですか?」


「ゆかりの後を追うのよ。彼女は呪いの魔法陣を見た後、何かを知っている」


「彼女が犯人なの?」


「否定的です。彼女の体の動きや顔の反応を観察していたんだ。彼女は無実だ」


「なるほど、無駄な手伝いをしていたわけではないんですね」


「そうです 彼女は本物の名医です」


 僕はゆかりを遠くから追いかけるようになった。彼女が後ろを向いたら、僕はすぐに人や物の陰に隠れる。


 ゆかりは5C棟を後にし始めた。



【院長室】

【フロー病院 】

【ゲイルシティ】

【19:00】


 私はゆかりの後を追って院長室へ向かった。そして、廊下で待機し、強化聴力能力を発動させた。


【システム: 強化聴覚能力発動】


「どうしたんだ?」


「院長!患者のベッドの下にある呪いの魔方陣のことをご存知でしょうか?」


「何のことかわかりません」


「私をバカにしないでください!」


「いいでしょう。白状しますよ。悪魔のカルトのためにやったんだ」


「悪魔の教団?」


 突然、三番人目の男が彼らの会話に加わるのが聞こえた。しかし、私はすぐに別の役立つ能力を見つけた。


【システム:熱視線能力発動 】


 その能力で、オフィスの壁越しに彼らを見た。三人目の男はフードのついたマントを羽織っている。


「チッ。ばれちゃったよ」


 局長が命令を始めた。


「病院全体を大量にマナドレインするんだ」


「命令どおりに!」


「そうはさせないわ!」


 ゆかりは叫んだ。しかし、彼女の下に魔法陣が現れ、彼女を拘束した。


「アレックス様!召喚開始!」


 私は魔法をかけられた目で、召喚するための別の存在を探した。


「見つけたぞ!」 私はそう思った。


【システム:シアン召喚?】


「召喚!」


 突然、ポータルが現れ、そこからドルイドの少女が出てきた。彼女は緑の髪と明るい肌、そして赤い目をしている。また、植物のドレスを着ており、裸足である。


「シアン"。私の名前は探偵サモナー。この建物の患者を全員回復させてほしい」


「なるほど。呪いの魔法陣も無効化しましょうか?」


「できるのか?」


「はい」


「中和しろ!」


 シアンも頷いた。彼女は建物を埋め尽くし、取り囲むように魔法植物を召喚しはじめた。


「召喚!」


 私の懐中時計が光り、レイラニを人間の姿に変身させた。


「レイラニさん。準備はいい?」


「準備完了」


 レイラニと私はオフィスのドアを突き破った。私たちは銃を持ち出した。


「何?」


「こちらセレスティアル・ローズ! 手を上げろ!」


 私はバッジを見せ、ピストルを向けた。


 しかし、赤いフードの男は、私たちに向かって火の玉を投げつけ始めた。


 ドカーン! ドカーン!


 ガチャン! ガチャン!ガチャン!


 私はとっさに魔法の盾を展開し、火の玉の弾丸をそらした。一方、レイラニは疾走し、ライフルで射撃を開始した。


 バーン! バーン!


 赤頭巾の男が倒れた。一方、局長は両手を上げた。


 ピュー!ピュー!


 突然、院長が地面に倒れ込んだ。


「スナイパー!」


 レイラニはすぐに窓際に行った。


「アレックス様。スナイパーがいなくなりました」


「なるほど」


 そして、院長の首に指を当て、脈を確認した。


「彼は死にました」


「サリーさん!どうしたんですか?」


「レイラニさん」


 レイラニは頷くと、素早くマガジンを対魔弾に切り替えた。ゆかりを拘束している魔方陣を撃つ。


 バァン! バァン!


 魔法陣が破壊された後。ゆかりは私に近づいてきた。私は男声主体で説明を始めた。


「私の名前は探偵サモナー。事件は解決しました」

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