探偵サモナー～懐中時計型アンドロイド少女で異世界の謎を解く～

第7話 テイマー・クラン・コラプション I

【屋上着陸場】

【セレスティアル・ローズ施設】

【ゲイルシティ】

【08:50】

　屋上の着陸帯に行った後、ヘリコプターの姿は見えなかった。そして、無線機でレイチェルに連絡を取った。

「あの・・・レイチェルさん？ヘリコプターはどこですか？」

「すみません! ステルスヘリは数秒後に到着します」

「ステルスヘリ？」

「そうです。ヘリは見えないように回転することができます」

「了解」

　どこからともなく、黒いステルスヘリコプターが現れました。白い星と中央に赤いバラが描かれたエンブレムを持っている。

　私はヘリコプターの中に入り、パイロットに挨拶をした。パイロットは長い黒髪に赤い目、明るい肌の少女で、黒い警察のパイロットの制服を着ている。

「こんにちは、アレックス司令官。私の名前はラキア・スピリットフォールです。あなたの任務部隊の一員に任命されました」

「なるほど。よろしくお願いします」

「新しい制服です マント バッジと黒のメッセンジャー・ハット 」

「ありがとう」

　ラキアは私にバッグを渡した。私はそれを手に取り、品々を取り出した。

　黒いユニフォームとバッジは、新しいエンブレム付きだ。また、制服には赤のカラーリングが施されており、通常の憲兵の制服とは一線を画している。

　黒いメッセンジャーハットについては、本来はユニフォームの一部ではないはずです。皇后陛下との会話の中で、私が特別にお願いしたものです。

「出発します」

「了解」

　ヘリコプターが上昇を始めた。そして、私は新しい制服に着替え始めた。その間、ラキアは操縦に夢中で私の方を見なかった。

　突然、レイラニがラキアに話しかけ始めた。

「こんにちは、ラキアさん。私の名前はレイラニです」

「あら、懐中時計の方ね！」

「はい」

「はじめまして！」

「はじめまして!」

　＊

【犯罪現場】

【下水道】

【ゲイルシティ】

【10:20】

　マンホールの近くにステルスヘリが着陸した。

「アレックス司令官! 我々は着陸した」

「ありがとうございます。終わるまでここにいてください」

「了解！」

　そして私はヘリから降りた。憲兵が出迎えてくれた。

「あなたは誰ですか？」

「私は天空のバラ対策本部の探偵サモナーです」

　私はバッジを見せた。

　警察官は敬礼をして、マンホールから入るのを許可してくれた。私が梯子を降りている間、レイラニがテレパシーで私に話しかけ始めた。

「アレックス様。私はあなたとテレパシーでコミュニケートすることができます」

「それは助かるわ」

　二人の軍人が私に近づいてきた。

「私は天空の薔薇対策本部の探偵サモナーです」

　私がバッジを見せると、二人の将校は敬礼した。

「我々は、あなたが皇后から到着するまで、犯罪現場を保護するように命令を受けている」

「なるほど。何か証拠を集めましたか」

「何も集めていません。ここにあるものはすべて手つかずです」

「ありがとうございます あなたは解任されます。警備を続けろ」

「了解！」

　二人の士官は敬礼をして、それぞれの持ち場に戻っていった。レイラニは自分のテレパシーについて話し始めた。

「アレックス様。お気づきになりましたか」

「はい、この檻は銀でできていて、普通の檻ではありません。この檻はモンスターテイマーが野生のモンスターを拘束するために使用するものです」

　私は檻に近づき、それを調べました。

「ほう？檻の床に小さな藩の紋章がある」私はそう思った。

　熊の顔に3つの爪痕が描かれている。テイマー一族の正体がわかったので、無線機でレイチェルに連絡した。

　幸いなことに、テイマー一族は自分たちの持ち物に誇りをもってエンブレムをつけている。

　ホログラムの画面が表示された。

「レイチェルさん。容疑者を特定しました。彼らはベアークランです」

「了解！」

「彼らの現在の居場所を知っていますか？」

「いいえ！」

「一般警察と憲兵隊に厳戒態勢を敷くよう要請する 」

「すぐさま警報を出す どうするつもりだ？」

「もっと手掛かりと指紋を捜してみる」

「了解！」