遁走曲《フーガ》
見てる見てる
今日も見てる
初めて会ったあの日から
あの子はわたしだけを見てる
お父さんとお義母さんとわたしとあの子
あの子が奏でる
くるりと舞って身をひるがえす
あの子の好きな月下香をふりまくの
顔に首に肩に
胸に腰に脚に
磁力のように集まる視線
目だけは決して見ないけど
名前を呼んで
優しく髪に触れて
ずっと見てて
目を逸らさないで
月夜の晩の
雨の日の
甘く切ない
いたずらに追いかける
……いつになったら捕まえにくるの?
◇◇◇◇◇
【後記】
小悪魔ですかおねえさん( ノД`)
月下香・・・チューベローズ和名
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます