機械仕掛けのブエル
「その
表面を覆う
先の大戦で使われ、戦後は放出品として広く出回った
少女は青白い頬をピクリとも動かさず、男に
砂漠化した内陸では、きつい日差しを避けて夜に活動するので皆同じような顔色だ。
「ブエル」
「この馬の名か?悪魔の軍団長と同じだな」
「意外と物知り」
「俺ぁこう見えて博識なんだ」
《アラディア、時間だ》
低い男の声が馬の口から洩れる。
悪魔に遭ったことはないが、もしいたらこんな声だろうと男は思う。
「
「
「そりゃすげえ」
「うん」
愛想の欠片もない少女の声が、僅かに喜色を帯びる。大事にしているらしい。
《アラディア、急げ》
「OK、じゃ、またよろしく」
急かす馬に身軽に跨った少女は、男に軽く手を振った。
その細い後姿があっという間に夜の砂漠に溶けるのを見送った男は、やがてポツリと呟いた。
「
https://kakuyomu.jp/users/toriokan/news/16817330648256121042 (イラスト)
◇◇◇◇◇
それっぽいルビ振ってみたかっただけ。
スチームパンク風な馬の絵描きたかっただけ。
イラストはリンクから見られます。
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