第27話

 HPがないため、スキルは使えない。

 体から血が流れ、全身が痛む。動くだけで激痛が走る。


「ふふふ……」

 

 口元が緩む。

 だがしかし、それでも絶好調だ。

 かつての『処刑人』として感覚が自分の中に戻り、思考クリアになってくる。


「窶ヲ窶ヲ縺輔?√&縺」縺輔→豁サ縺ォ縺ェ縺輔>?」

 

 今、悪魔が立っている場所が吹き飛び、僕の方へと迫ってくる。


「遅いね」

 

 僕は悪魔の斬撃を紙一重で回避し、刀を悪魔の腕に滑らせる。

 腕は切り落とせない。

 しかし、神経なら斬ることが出来る。

 腕を動かすことがもう二度と出来ないように悪魔の神経を縦に斬り裂き、使い物にならなくさせる。


「縺ェ縲√↑繧薙〒縺ェ縺ョ??シ」

 

 動揺し、困惑しているように見える悪魔の懐へと僕は滑り込み、刀を振るう。

 僕の振るう刀はするりと悪魔の肌の中へと入り、その内臓を斬り裂く。


「縺ゅ=窶ヲ窶ヲ逞帙>繝?シ√↑縺ォ縲√%繧後?繝?シ?シ」

 

 慌てて僕から離れようとする悪魔を僕は一歩でその距離を詰め、刀をその気持ち悪い顔面へと突き刺す。


「お前の視界を奪うのは大変そうだ」

 

 サイクロプスとは違って、目の前の悪魔には目が六個もある。その数はサイクロプスの六倍。

 これらを一気に潰すのは無理だろう。


「でも、一時的なら別」

 

 僕は口から溜めていた血を吐き出す。


「縺。繧??√■繧?▲縺ィ菴輔@縺ヲ窶ヲ窶ヲR?托シ倥h??シ」

 

 一時的に視界を奪った僕はその流れのままに刀を構える。


「……終わり」

 

 僕の視界には、相手の綻びが映る。

 すでに僕の視界は悪魔の終わりを捉えていた。


「久しぶりに楽しめたよ」

 

 僕は悪魔の頭を落とした。

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