　街角でふと想いだしたようにうなずいたら、──朝には雨が降っていたの。ドアのむこうがわを開けてね、そこにある冷たい空気で、いくつかのいろを取り出したから……、帽子をまぶかに被りなおして、首先からなにかじぶんの胸元をのぞきこむように。晴れて──、身体のそとがわへとあふれだして、autumnな響きをたくさんたくさんの、まあるいまあるい球にした。そこからはきっと境界のない、たんざくぎりの思い出よ？　ministratedなブラウスで、それでもいいならcocoにバスが停まるの。バス停だから。バス停だけれど。流れすぎる者たちを見送ったら、すいこまれて、たくさんたくさんの、ちいさな雨が、粒子のままで、どこかそこにあるの……。