第2話 魔王の宿命



「どうして僕一人だけがこんな目にあわないといけないの?」


「こんな力、望んでないのに!」


 宿命を背負って生まれてきた子供


 異端を宿して誕生した次の魔王


 幼い頃からすでに


 とても大きな力を持っていたから


 他の子どもたちとは


 一緒には生きられない


 力を制御できなければ破滅


 自分すら傷つけるそれは


 もはや呪いのいようで


 生存のために

 制御のために

 精神を律して


 平穏のために

 平和のために

 平常心を心がけた


 綱渡りの日々は心をすり減らすばかり

 いつか理想的な終わりが来る信じて


 その身を研鑽する




「ストーリー」


 たったひとつ


 ほんの少しの油断が


 師匠と友人を奪い去るまで


 過酷な毎日は続いていった


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