第13話なめるな!

人がはいはい、返事をして仕事すると大変な目に会う。

今日も別の仕事。しかも、2時間おきに仕事内容が変わる。

僕は健常者ではない。精神障がい者なのだから、初めて会う人々に緊張するし、作業も遅い。

だから、A型はダメなんだが修行と思って作業した。

昼休み、相棒も不満を漏らしていた。

仕事中、水を飲むと指を差されてヒソヒソされたり、タバコを吸っているとアゴで、”こいつ、こいつ”と示し、皆、僕を見て笑っていた。

腹が出ているのは、僕の責任。笑われてもしょうがない。

ここの、事業所のボロがでた。

こんな、バカなヤツラを使っているところを見ると、なんでこの作業所に入所したか分からない。

僕は悲しくなり、辞めようか?と悩んでいた。来週も、ここの作業所で働くらしい。

僕はコイツらに耐えられるだろうか?

今日は、とことん飲みたい。

嫌な出来事は飲んで忘れる事にする。それまで、精神的に耐えられるかが問題である。

あまりにも頭に来て、鼻血が出てしまった。

「私は3年もここにいる」と、威張ったオバサンがいたが、アンタ3年も経つのにまだ、一般就労出来ないの?と、逆に馬鹿らしくなった。

生温いお湯には、いつまでも浸かっていたい人種の塊に僕は悲しくなった。


また、月曜日にお会いしましょう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る