第17話 襲われる人成らざる者

もう10年前になる。


私は趣味でキノコ狩りに行った時の話。
























リス「パクパクパクパク……」


私「リスって毒キノコに対する耐性があるんだよな」


その日私は、長野県の山中にてキノコ狩りをしていた時こと。


突如としてドォォォォォ――ッ!!という爆発音が私の体を震え上がらせた。


地震や土砂崩れとは違う不気味な爆発音だった。


それは山の頂上から聞こえ、赤々と光るそれは火山の噴火とも思える程。


私「何だアレは……飛行機の墜落?……いや、飛行機や戦闘機の飛ぶ音はしてなかった」


私「だったら何だ?」


私「……ッ!」


気になった俺は、不用意ながらもその頂上付近へと向かった。























私「……」


私「動物の死体……あの妙な機体の墜落に巻き込まれたか?」


辺りに10匹程の動物の死体があるのを確認したその時――


???「~ッ~~ッッ!!」


私「悲鳴!?」


突如として悲鳴が聞こえてきた……


だが聞いたことがない声だ……人間の声か?いや海外の方か?


ダッダッダッダ――ッ!!!


私「――ッ!!?」























私「何だ……アレ……」


私「人……なのか?」


グレイ、テレビで見る宇宙人そっくりだ。


だが驚くのはまだ早かった。


そう……























熊「――ッ!!」


熊に襲われていたのだ、体長優に2mは越える巨大な熊だ。


その熊の口にはグレイのものと思わしき左腕が咥えられ、それを噛み砕きながらグレイを襲っていたのだ。


グレイ「……ッ!」


私「――ッ!!?(目があった!!)」

























恐ろしくなった私はその場から逃げた。


いや熊がいたのだから逃げるのは当然だが、何よりあの宇宙人らしき者の目が怖かった……


助けてくれという目だったのかもしれないが、とにかく恐ろしかった。


だから私は逃げた。
























あの大きな黒い目から……

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