第57話 グレーチング

「俺」「フヒヒッ!」


「俺」「今日は何色が見えるかな~」


道路脇の側溝に被せている、金属の網のようなものを見たことがあるだろう?


いわゆるグレーチングというやつだ。


俺は丁度いいサイズのグレーチングの中で…





















女の下着を見ている!


スタッスタッスタッスタッ…


「俺」「…!(可愛い…白いパンティか」


スタッスタッスタッスタッ…


「俺」「…(可愛くねぇなぁ…黒ね)」


こうして日々、女の下着を見ていた。





















ある日――




















スタッスタッスタッスタッ


「俺」「…(スーツの女めっちゃ可愛いやんけ…)」


スタッ…


「俺」「…?(え?…何で俺の上で止まった?)」


「スーツの女性」「高原亀之助…迷惑防止条例違反で現行犯逮捕する」


「俺」「え?」





















そう…俺は気づかれていないだろうと思っていたのだが、前日比導入されたAIカメラのお陰で、あどけなく逮捕された。


「俺」「もうしません!」

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