第50話 死の國

死のくに…死者の魂が転生することなく、永久に孤独を味わう世界。


人間…やはり孤独がやはり1番怖い。


これは…今なお続いている話。





















夜な夜な夢を見る。


俺が暗い世界で、さ迷っている夢だ。


「???A」「助け…て」


「???B」「許して…くれ」


「俺」「またここに来たのか…俺は」


薄暗い不気味な場所…その場には大量の青く光る魂のようなものが、助けを求めていた。





















「俺」「それにしても…」


「俺」「何で俺だけ生身なんだ?」


その時だった――





















「???A」「ギィヤァァァァァァ!!!」


「???B」「アァァァァァァァァ!!!」


「俺」「ッ!?」


魂が…赤く燃えている。


「俺」「また消えるのか…」


俺はこの光景を何度も見た。


多分奴等は…魂という存在ごと消滅させられたのだろう。


「俺」「まさか…俺は消えないよな?」


「俺」「死んでないから…」


だが…





















神という奴は残酷な者――





















「謎の声」「悪鬼消滅」


「俺」「悪鬼?――これはッ!」


「俺」「体が…熱い!!」


「俺」「――骨ッ!!?」


謎の声を合図にして、俺の体は燃え始め、骨まで剥き出しとなってきた。


「俺」「やめろォォォ!!」





















「俺」「ヤメテクレェェェェェェェェ!!!」





















ピッ…ピッ…ピッ!


「俺」「ゥゥ…」


「看護師」「ハッ!…先生!患者が目を覚ましました!」





















「先生」「貴方は…植物状態だったんですよ」


「俺」「植…物」


「先生」「貴方は…強盗殺人を起こしてしまった…しかし逃げる途中足を滑らせ、そのまま数ヶ月程生死をさ迷っていました」


「俺」「俺が…!」


その後退院した俺は、死刑を言い渡され、死刑囚として収監されている。





















「俺」「ここは…ッ!」






















「謎の声」「悪鬼消滅」







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