第36話 肉

「上司」「ここのサンドイッチが本当に美味しくてなぁ~」


「俺」「ホンット!美味しいですね!」


「店長」「毎度ありがとうございます」


都内某所にある、サンドイッチ専門のキッチンカーに俺達は週2回来ていた。





















「俺」「肉がマジ旨いっすね!」


「上司」「A5ランクっぽい味だよな」


「店長」「…」


「上司」「フゥ…!」


「上司」「よし、仕事に戻ろうぜ」


「俺」「そうっすね」


その後も週2回来ては、肉入りのサンドイッチばかりを注文して食べていた。


だが――





















「俺」「最近キッチンカー来ないな…」


「俺」「何かあったのかなぁ?」


ここ2週間過ぎ、キッチンカーが来ていなかったのだ。


「上司」「おい!」


「俺」「あれ?どうかしたんですか?」


「上司」「大変なんだよ!あのキッチンカー!!」


「俺」「え?」


上司がスマホの画面を見せてきた。






















「俺」「キッチンカーで人肉入りサンドイッチを客に食わせていた…って!?」


「上司」「あぁ…」


「俺」「僕達…人肉を食べていたんですか!!?」


旨い旨いと食べていた肉が…人肉だったのだ。


「上司」「自分の妻を殺して、処理をする方法として俺達客に食わせていたらしい…」


「俺」「…!」


でも不思議だった…






















だって――





















また食べたいと思っているしまったからだ。

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