ずっと窓を見てた

玲緒奈れおながまだ自分じゃ寝返りもうてなかった頃、布団で横になったままずっと窓の方を見ていたことがあった。さすがに心配になってくるくらいずっと。すると玲那れいなが、


「しょうがない。布団ごと向きを変えてあげようよ」


って提案してくれたからその通りにしてみた。そしたらやっぱり窓の方に顔を向けるんだ。それを見た絵里奈えりなが、


「窓の外がすごく明るいからでしょうか?」


と口にする。もしかしたらそうなのかもしれない。窓の外がすごく明るくてそれが気になってるのかも。でもその時、沙奈子さなこが、


「そうかも……私も、小さかった頃、ずっと窓を見てたことがある……」


と口にしたんだ。


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