人間を育てる

僕は、自分が非力で矮小だという自覚があるからこそ、人間社会の中でしか生きられないと思い知った。極まった人間不信でありつつ、それでも人間社会から抜け出して生きるということはできないんだ。もっとも、以前の僕はただ死んでないだけで本当に『生きている』と言えるかどうか疑問な状態だったのも事実だけどね。


だけど今は、かろうじて人間として人間社会に生きている。そうして何が必要なのかというのを実感した。その僕が実感したものを沙奈子さなこ玲緒奈れおなに伝えていきたいんだ。そうすることが『人間を育てる』っていうものだと思うんだよ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る