正しかったとは思わない

僕が沙奈子さなこと一緒にお風呂に入ってたのは、きっと<正しい行い>じゃなかったんだと思う。普通に考えて思春期に入ってる女の子と成人男性の僕が一緒にお風呂に入るのは好ましいことじゃないんだと僕も思ってる。


だけどそれでも、怖がってる彼女を突き離すことは僕にはできなかった。幸か不幸か僕自身が極度の人間不信だったのもあってか女性に対しても性的に昂ぶることがなかったからなんとかなっただけなんだろうな。本当にたまたま問題が起こらなかっただけなんだよ。


だから僕は自分のやり方が正しかったとは思わない。運が良かっただけだろうから。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る