達の手記

世の中にはそんな親もいる

そうなんだ。絵里奈（えりな）は僕と一緒にたくさんのことを背負ってくれる人だ。パートナーとしてね。

玲那（れいな）ももちろんたくさん背負ってくれてるけど、玲那の場合は同時に僕の＜娘＞でもあるから。

本当にただただ玲那を苦しめるだけの存在だった両親には、親として何一つ求めることができなかった。玲那を育ててくれるどころかただただ家畜や道具として扱って傷付けて苦しめてってしてただけの人だったんだって。

『どんな親でも子供のことを必ず愛してる』

みたいなことが言われたりする時もあるけど、そんなのは＜綺麗事＞どころかただの＜妄言＞だと思う。