<甘え>だとしか僕には思えない

そうなんだ。僕自身が<親>になってもあの人達の気持ちが分かるようになるどころかますます分からなくなっていく。兄を、


<自分達の望みを叶えるための道具>


として見る一方で、僕のことは、


<家に勝手に住み着いた野良猫>


のように疎むあの人達の気持ちは、僕には分からない。どうして自分の実の子供をそんな風に思えるのか、まったく理解できない。


同じ<親>になってもそうなんだから、<他の子とは違うところがある子供を心配する親の気持ち>を子供に分かってもらおうと考えること自体が<甘え>だとしか僕には思えないんだよ。


親の勝手な都合でこの世に送り出された子供にね。


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