だからこそ、<あれ>が

それでもやっぱり、結人ゆうとくんが抱えてるものはとても大きくて、ちょっとやそっとじゃ解消されないものなのも事実だった。


だけど同時に、彼が鷲崎さんを大切に想ってるのも事実なんだよ。


だからこそ、<あれ>が起こってしまったんだと思う。


あれは、クリスマスの頃だったな。


その日、鷲崎さんは仕事が忙しくていろいろ大変だったんだ。


それで疲労がピークに達した時に糖分を補給しようとしたのにいつもは買い置きしていたお菓子をこの時は切らしてしまってて、仕方なく近所のコンビニまで買いに行こうとしたそうなんだ。


そうして部屋を出たんだけど、そこで……


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