自然消滅みたいな形で
それに、僕がとやかく言わなくても、
むしろ一時の熱病みたいにして冷めていったのなら望ましいことじゃないかな。
一番穏当な方向で解決したと言っていいのかもしれない。
そうして彼にとってのストレスの原因の一つが取り除かれて、懸念も減ったと言えるんだろうな。
それはすごく幸いだったと思う。彼にとっても彼の周りの人達にとっても。
だけど彼が抱えているものはとても大きくて、一筋縄ではいかないものだった。
だからこそ大人の側の努力が必須だったんだ。
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