ファンクラブ

結人ゆうとくんには、いつの間にか<ファンクラブ>みたいなものまでできてたみたいだ。


彼自身はそれを快く思ってなかったらしいけど、誰かに対して好意を抱くというのは、えてしてままならないものだからね。


それは好意を抱く側だけじゃなく、抱かれる側にとっても。


しかもその<好意>自体が、思いがけない形でいろんな方向に影響を与えることもある。


沙奈子さなこ自身は、ただ<ご近所さん>として普通に彼に接しようとしてるだけなのに、彼のファンクラブを作った子達にとっては、そんな沙奈子の振る舞いが気に入らなかったみたいだ。


ファンクラブとして抜け駆けはしないって取り決めをしてたらしくて。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る