自分の子供がイジメた生徒の親

僕は、千早ちはやちゃんのお母さんにとっては、


<自分の子供がイジメた生徒の親>


なわけだけど、千早ちゃんの話では、そのことさえまったく気にしてる様子もないって。


「あの人にとっては、自分の子供がしてることは子供に言ってくれってことなんだと思います。自分に責任があるとか、ぜんぜん思ってないんですよ」


千早ちゃんは呆れたようにそう口にする。


それは僕にとっても同じだった。自分の子供が他所の子をイジメてるのに感心を示すことさえしないというのは、到底理解できない。


理解できないけれど、それに憤ったところでただストレスになるだけだというのも分かる。


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