もたもたすんな!

しかも千早ちはやちゃんのお母さんは、たまたま傍にいた人に、


「そこの店からAED借りてきて! 早く! もたもたすんな!」


って感じで、指示って言うか<命令>を出して。


そうしてAEDが届くまでの間にも心臓マッサージは続けられてて。


本物の心臓マッサージをその時に初めて見たけど、見てて不安になるくらいに激しい感じのものだったというのが、正直な印象だ。


自分がその立場になった時にあれほど躊躇なくできるかって言われたら、その自信はまったくない。


それができるだけでも、千早ちはやちゃんのお母さんがれっきとしたプロなんだって分かる気がするよ。


でも、だからこそ残念にも思うんだ。


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