人間関係についても

沙奈子さなこに対してだけじゃなく絵里奈えりな玲那れいなへの態度や接し方自体が手本になると思うんだ。


それを承知した上で僕は、玲緒奈れおなと関わっていくことを、僕の腕の中で寝息を立て始めた彼女を見つめながらしみじみ思う。


そこで、しっかりと寝付いたのを感じて布団の上に下ろそうとしたら、


「ふ……ふえ……」


途端に目を覚ましてぐずり出してしまった。


『ええ……?』


とつい思ってしまったりもするものの、だけどそれ自体が玲緒奈という子だから、僕はそれを受け入れる。僕の思い通りにならないからってキレたりしない。


そこで僕がキレてたら、玲緒奈も『自分の思い通りにならなかったらキレていい』って思うようになってしまいそうな気がするしね。


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