沙奈子がいなくても

それに、もし沙奈子さなこがいなくても、絵里奈えりな玲那れいなへの振る舞いが、手本になると思う。それをちゃんと分かってないと危険なような気がするんだ。


玲緒奈れおなはきっと、僕達のことをすごくよく見る子になると思う。予感というよりは、願望というよりは、もう今の時点で確信と言った方がいいかもしれない。


だから彼女に対しても誠実でなければいけないと感じてる。自分の勝手でこの世に送り出した我が子に対して誠実でいられないような大人が正義や誠実さを口にするのなんて本当にどうかしていると感じるよ。


だから僕は、自分にできる限りの誠実さを示したいと思うんだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る