延々と考え続けるという癖

そんなことをお風呂にゆっくりと浸かりながら考える。


僕はこんな風に延々と考え続けるという癖がある。だけどこれも実は、沙奈子がくる以前はそうじゃなかった気がする。むしろ何も考えずに目の前のことにただ対処するだけのロボットのような人間だったかも。


仕事だって、言われたことをこなすだけで、仕事や会社や上司に対する不満とかは一切考えないようにしていたんだ。少なくとも自分ではそう思ってた。考えるだけの値打ちもないと思ってたんだ。


仕事なんてそれこそ生活に必要な糧を得るためのものでしかなくて、それ以外の価値なんかまったくなかったからね。


僕にとっては。


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