こういうことがあるのも分かってる
そうやって寝かしつけるために抱いてゆらゆらしてると、
「すー、すー」
と落ち着いた寝息を立て始めてくれた。だからそっと布団に下ろそうとしたら、
「ふえ……」
って顔をくしゃくしゃってしたんだ。
ああ、最初からやり直しだ。だけどそれは覚悟の上。こういうことがあるのも分かってる。ここで、
『さっさと寝ろ!』
とか怒鳴ったって怖がらせるだけで問題は解決しないよ。
だけどさすがにちょっときつくなってきて、壁を背にしつつ布団の端に座って、玲緒奈を膝に寝かせてみた。
すると、布団に下ろそうとしたらぐずるのに、膝の上なら大丈夫だったんだ。
これなら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます