第2話 宣戦布告
この世界では、人口の50%はなんらかの能力を生まれつき使うことができる。能力は千差万別なので、例え親子だとしても同じ能力は無い。高島くんシリーズの基本です。
キャリアショップ襲撃事件の翌日。街の大型テレビには、ニュースが放送されていた。ニュースはその事件ばかり特集していた。
「まずドルフィンとはどんなスマホなんでしょうか?
「はい」
司会が正と呼ばれる男性を指した。彼は、ミライ屋の創業者である。
「ドルフィンは、我々ミライ屋が作り上げた、世界最高のAIを搭載したスマホです。今までのスマートフォンにあった機能はもちろん。それに加えて、便利な機能を追加。そして、本作の目玉でもある、AI。ドルフィン内の機能や情報だけでなく、ニュースや雑談、遊び、その他諸々なんでもできます。さらに、家の設備などと連携すれば、話しかけるだけで、操作してくれます。まさにミライ屋の最高傑作です!」
「ありがとうございます。ドルフィンは値段が設定されていないほどのスマホであり、世界にたった1台しかありません。保管場所も明かされておりません。そんな中、彼、工藤神自さんという、ドルフィンを必ず見つけると言い張る挑戦者が現れました。果たして彼はドルフィンを掴むことができるのでしょうか?藤崎正さんはどう思います?」
「そうですね。まぁ、取れるもんなら取ってみろ。と言いたいですね。もし取れるのならば、どうぞ持っていってください。私も売られた喧嘩は買うタイプでね」
「なるほど。ちなみにミライ屋本社にドルフィンが?」
「ありませんwwwwwwww。ミライ屋を探しても、どこにもありませんwwwwwwww。海外にもありませんwwwwwwww。日本国内ですよwwwwwwwwwwwww。まぁ頑張ってください。工藤神自さん??????」
なかなかカオスなニュースだったが、これを見た神自は激怒した。
「ほう、私を煽る奴が出てくるとは、困ったものだな。なぁi」
手に持った杖、iは奇妙な声で喋った。
「そう。神自。と。探す。絶対。ドルフィン。見つける」
「だよなぁ。フフ、大企業との対決は初めてです。腕がなるなぁ」
神自がいる場所は、iで作り出した空間の穴から入れる異空間、アナザーディメンション。誰にも見つからない場所だ。
「そういや、捜索に協力してくれる助っ人を読んでいたんだ。彼は必ず役に立ってくれるでしょう」
「楽しみ。その。人。どんな。人。?」
「探偵だよ。自称名探偵らしいが、まぁなんとかなんでしょ」
「名。探偵。すごい。そう」
「そうだ。楽しみだろ。私も楽しみですよwwwwwwwwwwwww」
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