「俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~」(アニメ)

 この7月から始まった夏アニメです。人に勧められて見てみたら面白かったのでご紹介を。

 

 世界はヨーロッパ中世風、ファンタジー作品になるのかな? 主人公は「ノール」という「冒険者」に憧れる少年を経て青年です。


 ノールは山の中の一軒家で母親と2人暮らし。父は幼い時に亡くなったようです。その父親がノールにこんなことを言いました。


「冒険者になれ」

 

 12歳の時、今度は母が亡くなりノールは初めて山から降りて街へ行きます。


 向かったのは王都。そこで冒険者として登録できれば、よくあるRPGみたいにモンスター退治の旅なんかに出られるようになります。


「おまえはまだ子どもだから養成所に通ったら」


 そう言われて魔法だの剣だのの養成所に通うのですが、どこに行っても才能が開花しない。3ヶ月の期限いっぱいがんばっても、一番初歩の初歩のスキルをちょろっと身につけられるだけ。


「他の才能を伸ばしなさい」


 全部の養成所にそう言われ、行くところがなくなったノールは山の家に戻り一人で修行をします。例えば初歩の初歩の魔法「プチファイヤー」をひたすら訓練する。「プチファイヤー」とは指先にポッと炎を出すだけの魔法。マッチ程度の役にしか立ちませんが、ノールは一生懸命修行をし、かなり大きな「プチファイヤー」を出せるようになります。


 一番磨いたのは「パリィ」という剣術の初歩の初歩で「受け流す」技です。それを10年間磨いた結果、一度に千本の剣を「パリィ」できるようになってます。


「でも受け流すだけだもんなあ」


 他のスキルもそうやって磨いてますが、ノールは全く自分に自信がありません。


 10年ぶりに王都に来て、修行の成果を持って冒険者登録しようとするのですが、どのランクにも届いてない。


「残念ですが……」


 俺はこのまま冒険者になれないのかと気を落とすノール。そこに10年前に対応してくれた人が来て、


「実は、そのAからEまでのランクの下に、ほとんどの人は知らないがFランクになら登録できる」


 と、教えてくれます。

 

 ですがこの登録、街から外へ出ては使えない。やれることは結局「便利屋」です。


「登録してそういう仕事を紹介しても手数料を取られるだけ、他の仕事を探しては?」


 と言われるが、冒険者になりたかったノールは喜んで「Fランク冒険者」に登録します。


 それからの日々は「どぶさらい」と「土運び」が主な仕事。何事も一生懸命なノールは評価されますが、冒険者らしい仕事は一切ない。


 そんなある日事件が起きました。土運びをしていた現場の近くで何かに人が襲われてる。急いで現場に駆けつけるノール。


「大きな牛が……」

 

 実はその「牛」は「ミノタウロス」です。A級冒険者だって倒すのがむずかしい。でも山の中で一人暮らし、牛は本でしか見たことがないノールには「牛」にしか見えない。


 その「牛」は屈強そうな兵士を一撃で倒し、みな一瞬で絶命してきます。助けようと駆け寄ってももう助けられる状態じゃない。そのぐらいすごい相手なんですが、ノールには「牛」。そしてその「牛」が最後に襲おうとしているのが若いお嬢さん。なんだか魔法で捕まって動けないみたい。

 ノールはそのへんに落ちてる剣を拾って唯一使える剣技「パリィ」で「牛」の攻撃を受け流し、その結果「ミノタウロス」を倒してしまいます。


 でも相手を牛だと思いこんでいるため、


「たかが牛でこれだけ手こずって、俺はやっぱりまだまだだな」


 自信をなくして去っていくノール。


 ですが街にはこんな伝説が。


「たった一人でミノタウロスを倒したすごい冒険者がいるらしい」


 謙虚すぎてそれが自分のことだと思わないノールは、自分はまだまだだとますます自信をなくします。


 これが1話から2話ぐらいにかけてのエピソードですが、その助けた少女が現れて……


 と、ここから色々あるんですが、何があってもノールはそんな感じです。謙虚すぎて自分のすごさが分からない。3話まで見て、昨夜の深夜に4話目が放送されてましたが私もまだ見てません。


 面白いです。いわゆる天才じゃなくてノールは努力型の秀才なんだと思いますが、世間を知らなさすぎて自分の凄さが分からない。他の人からの評価と現実とその認識の食い違いが面白くて、この先がどうなるのか気になってます。それに亡くなった両親が残した言葉と、どうしてノールが山の中に閉じ込められるようにして暮らしていたか、そのへんにも謎がありそう。


 まだやっと4話まで放送されたばっかりなので、「TVer」でそこそこ追いつけると思います。よろしければぜひご覧ください。


 今日帰ってきたら4話目見ようっと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る