皇帝と女騎士(漫画)
私はあまり本を買わないようにしています。
一番大きな理由は「置く場所がないから」と、「捨てられないから」です。
あまり買わないようにはしていると言っても、それでもこの「見聞録」の第1話目に取り上げた「乙嫁語り」のように新しいのが出たら買うと決めているシリーズがいくつもありますし、2話目に取り上げた「陳情令」の原作の「魔道祖師」のようにどうしても我慢できなくて買ってしまう本もあります。
それで小説などは図書館で借りたり、漫画も新しいのは無料のサイトで読んだりしています。投稿サイトで知っている方の小説やエッセイを読んでるのも楽しいですしね。
無料の漫画サイトでは、すぐに読めなくてもある程度時間が経ったら無料で読めるのもありますし、無料サイトでなくても、何かの時に「全編無料で公開!」なんてのがありますから、それを読んでるだけで結構満足です。何より限られた時間と予算の中、それぐらいでちょうどいい塩梅なんですよ。
そういうサイトで読んでいて、どうしても欲しくて、続きが読みたくて買ってしまう場合はあります。今回もそういう漫画を一つご紹介したいと思います。
「皇帝と女騎士」
どうやら原作は韓国の小説か漫画のようなんですが、ふと目に留まって読んでいるうちにすっかりはまりました。
主人公は「ポリアナ」という名前の女騎士です。
ポリアナはある小国の貴族の娘なんですが、母親が亡くなった後、後妻に来た義母の生んだ娘を家の跡継ぎにしたいがために、まだ幼いうちに兵士として戦争に追いやられます。今のままだと家の相続権はポリアナになるので、きっと戦死するだろうと死ぬことを期待して兵士にされました。
その時についた師匠に鍛えられて、女性ということでつらい目にも合うんですが、乗り切って生き残っていき、なんと戦争をしているはずの敵国の若い王の目に留まってその王に忠誠を誓うことになります。
このあたり、あっさり書いてますが、まあ色々あってそのへんが面白いので、これから読む方のお楽しみのためにあえて詳しく書くのはやめておきます。
そして大陸を統一してその王が初代皇帝となった10年後、王はポリアナを愛していることに気がついてしまいます。まずは騎士として信頼し、次には人としてなくてはならない人となっていたポリアナを、女性として愛しているのだということに。
と、普通のお話だったらここでエンドじゃないですか? ですが、このお話はここから先がまた色々あって面白いんです。
この王、今は皇帝となった「ルクソス1世」は大陸を統一して皇帝となったその日にポリアナへの愛を自覚するんですが、なんと、そのエピソードが1話の初っ端に出てきます。つまりネタバレではないので、皇帝がポリアナという女騎士を愛してしまう、という重要な鍵をがっちゃんと開けてしまって構わないのです。
皇帝はポリアナへの愛を自覚しますが、ポリアナから皇帝への気持ちは、
「忠誠心100パーセント!」
で、決して男性に向けるそれではない。
さあ、そんな二人がどうなっていくのかな?
もうどきどきわくわくして読むしかないっしょ!
原作はもう完結しているらしいんですが、まだ公開されている漫画も途中までですし、今、私が読んでいる部分はかなりかなり、
「ポリアナピンチ!」
な部分にさしかかっているもので、どうしても続きが読みたくて思わず既刊2冊のコミックスを買ってしまったんですが、手元に届いて開いてみると、
「なんじゃこりゃー! まだ全然序盤までやないけー!」
と、ちょっと感情的に叫んでしまうぐらい最初の方までしか紙の本にもなっていません。
現在もその漫画サイト「ピッコマ」でぼちぼち先を楽しみに読んでいる現在進行系ですが、完全無料で、しかもこれを書いている今の時期、朝晩6話ずつ無料で読めるので、読むなら今がチャンスです! ぜひぜひとお勧めして同じ沼に引っ張り込もうかな、などという恐ろしい計画が進行中です。
それから、紙の本が届いてから分かったんですが、吹き出しが横書きのためでしょうか、漫画本なのに左開きになっていて、ちょっと違和感があります。でも縦読みより横読みの方がいいのと、いつでも開いて読めるのでやっぱり紙の本がいいなあ。
どうしてもどうしても読みたかったら原作を原語で読むしかないもので、今は更新されるのをぼちぼち読みながら楽しんでいます。
さあ、君も一緒にはまってみないか?
本当に面白いのでお勧めです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます