28.
92.
ちなみに俺の考えすぎであった事が判明するのはもう少し後の事になる…….。
ちなみに今の俺達の状況を説明するなら…… 俺の右隣にはユリセシアがいるわけなのだけれど…… 彼女は突然に倒れこんできて、
俺に抱きつく形で寝息を立て始めた。
俺はとりあえず彼女を家まで
運ぶことにした。
もちろんおんぶをして運んだ。
ちなみに俺は彼女をお姫様抱っこを
して運ぼうとした。
だけど俺の腕力では到底持ち上げることは出来なかった。
だから仕方なく俺は背負う事にしたのだ。
でもまあ、これなら俺にも何とかできる。
ただ問題なのは……やはり俺では力が足りないということだろう。
だから俺は必死になって頑張ったが
限界を迎える。
そして俺はついに彼女を抱き抱えたまま地面に倒れる。
すると彼女が俺の背中から降りた。
そして言う。
「ありがとうユウト。もう大丈夫だよ。私一人で歩けるようになったから。ユウトのおかげだよ本当に。だから今度は私がユウトのことを運んであげるね。ほらっ乗ってみて。そうしないと私の気が済まないから。お願いだから私にもさせて。分かった。うん。それじゃあお言葉に甘えて。
それっ! うん、やっぱりユウトは軽いね。それじゃあいくよ。よいしょっと」
俺はそれからしばらくの間は、ユリセシアに運ばれた。
俺は今、ドラコに頼んで 村の近くにある小さな湖にいる。
なぜここに来たのかと言うと、 俺とドラコの2人で水浴びをするためである。
ドラコは言う。
「ユウトさん、これから一緒に裸の付き合いをしません?」
俺はドラコにそう言われて断ろうとしたのだが、どうしてもドラコに着いてきて欲しいと言われてしまい俺は渋々承諾することにした。
俺達がたどり着いたのは本当に小さい湖のようだ。
しかも、周りには誰もいない。
つまりここは完全なプライベート空間ということになる。
だからなのか、ドラゴは躊躇なく衣服を脱ぎ始める。
その姿はあまりにも艶めかしくて、思わず釘付けになってしまう。
するとドラコは言った。
「ふぅーん、そういう風に私を見てくれてるんだね。嬉しいな。
でもね、あんまり私にばかり注目してちゃダメなんだよ。
だって私は服を着てても、脱いでいてもどっちでも良いんだからね。
それに、今は私だけじゃないんだよ。
ちゃんと見ないと失礼でしょ」
そう言ってドラコは両手を使って自分の体を隠そうとする。
だけど、隠し切れていない部分もあるし、
そもそも完全に隠れてはいない。
むしろ余計に扇情的に見えてしまう。
そう思って俺はドラコのことを見る。
彼女は言う。
「ねえ、私を見ても何も面白くはないでしょう? それよりもね、私はあなたにだけ見て欲しかったんだよ。
他の人なんかに見られたくない。
それくらいに、あなたは私にとって特別な存在なんだって、知っておいて欲しいの。
それに私達はまだお互いに本気を出していなかったと思うの」
そう言って彼女は俺に近寄ってくる。
俺は逃げようとしたが、後ろはもう壁だったのに気づいたため前に進むしかなかった。
そうしてドラコが俺に迫ってきたところで、俺は言う。
「なぁ頼むよドラコ俺の話を聞いてくれ」
93.
俺がそう言ったことでドラコは
動きを止めてくれた。
だから俺の言葉は届いたはずだ。
そうして俺が黙っていると
ドラコが聞いてくる。
「ねぇ、どうして黙っていたのかな。
なんで、そんなに苦しそうな表情を
しているの。
そんな顔されたら、不安になるじゃん。
どうして、教えてくれないの。
そんなに、言いづらい事なの。
そんなに、辛いことなの。
そんなに、悲しいことなの。
そんなこと、言わなくてもいいのに。
でも、それでも、あなたの言葉で聞きたいな。私が納得できるように、きちんと理由を聞かせて。
どうして、私に言ってくれなかったの?
どうして、私に何も相談してくれなかったの?」
ドラコはそう言って悲しげな瞳で
俺の事を見て来る。
「ごめん、ドラコ。俺が悪かった。
お前に心配をかけたことは謝ろう。
確かにお前にだけは、
嘘をつきたくは無かった。
それでも、お前に真実を告げる
勇気がなかった。
お前に拒絶されるのが怖かった。
お前に嫌われることが、お前に失望されることが、お前に愛想を尽かされてしまうことが、お前に見捨てられてしまうかもしれないことだけが、俺にとっては死ぬよりも恐ろしいことだった」
俺がそう答えると、ドラコは俺の事を抱きしめてくれた。
「そっか、そうだよね。ユウトがそう思うのも仕方がないのかもね」
そう言いながらドラコはそのままの状態で俺に尋ねてきたのだ。
「それで、なんともない?」
その言葉に俺は答えた。
俺は正直に話すことにする。
「ああ平気だ」
と。
「そうか良かった。実はさっきからずっとドキドキしていたの。ユウトが何かを隠しているんじゃないかと思って、 ユウトがどこか遠くに行ってしまうような予感がして、 ユウトが居なくなってしまうかも、そう思ったら凄い怖い気持ちになったの。
ユウトが死んでしまうと思ったら、心臓が張り裂けそうで、 ユウトが傷付くところなんて見ていられなくて、 ユウトが苦しい思いをするぐらいなら、いっその事殺してしまおうとも思えた。そんな感情が頭の中で渦巻いていたわ」
ドラコの発言を受けてから
俺はあることに気づく。
ドラコが俺の目の前で涙を流していることに、彼女は泣きながら俺に対して言葉を投げかけてくるのだ。
「ねぇユウト、もし仮に君が死んだとしてさぁその時はこの世界に残るつもりは無いんでしょう?」
そんな質問に対して俺は即答した。
俺は言う。
「当たり前だろ!」
と、
「だったらいいわ」
「えっどういう意味だ?」
と俺は尋ねたのだが彼女はそのままの意味だと答えた後で言う。
「もしもさぁユウトが自分の命と引き換えにしても叶えたいと願うことがあってさぁそれを誰かの命を犠牲にすることで達成することができるとしてもさぁ君は自分一人だけで犠牲になろうとするんじゃないよ絶対にさぁ例えそれが大切な人の為だったとしてもさぁきっとそれは間違っているからさぁ君の願いは決して正しいものとは言えないからさぁもっと自分を大事にしてあげてよねぇお願いだからさぁ」
ドラコはそう言葉を紡ぐと俺の胸に額を当てて、泣いてしまった。
そんな彼女に俺は何かしてあげたいなと思い、俺は彼女の頭を撫でて
あげることにした。
そうすれば彼女は少し嬉しそうで、とても幸せそうで、 まるで猫のように可愛らしい仕草で俺の顔色を確認して
いるようでもあった。
そうしてしばらく経った頃、ドラコが俺から離れてからこう口にした。
俺はそんな彼女の姿を見ていると、心が温かくなって、優しい気分になれた。
そして俺はドラコの事を改めて可愛い女の子だと思うようになった。
そんな俺の様子を見た彼女はこんなことを俺に向かって問いかけて来た。
94.
「どうしたんですか?」
と…….。俺はドラコに向けて言葉を放つ。
そして俺は彼女に向かって言う。
ドラコを優しく抱き寄せて俺は
「なんでもないよ」
と呟くように言うと彼女は笑顔を
見せて来ていた。
それからしばらくして俺は言うことにした。
「なあドラコ頼みがあるんだ」
「何でしょうか?」
彼女は小首を傾げながらも返事をする為に口を開いてくれるそんな彼女を見ながら俺はゆっくりと言葉を発するようにして言うことになるだろうその想いを吐き出すために……。
「ドラコ好きだ」
俺はそう告白した…….。
そしてそれに対して彼女は驚くこともなく淡々とした様子でこちらへと言葉をかけて
来たのだった。
「私も同じことを思っていた」と…….。
俺の予想通り彼女はそんな俺の反応にもしっかりと応えてくれるみたいであった。
だから俺は続けてみる。
そして俺はそんな風に行動している自分に戸惑いを感じつつも、俺自身の本能を素直に従う事にしたのである、俺はさらに続けるのだ、今度は別のことを俺は試したいという欲求を抑える事が出来なかったのだ。
だから俺はドラコのことを押し倒してからそんな彼女のことを上からじっくりと見下ろす事に決めた。
そして俺は彼女の体に触る前に一応、許可を取っておく事にした。
だがドラコからの返答はかなり早急であったと言えるだろうが、彼女はすぐに
許してくれた。
どうやら彼女はもう我慢が出来なくなっているようだ。
彼女は言った。
その声音は今まで聞いたどんな音色よりも高い音程であると言えたが、そのことに驚きつつもそれ以上に彼女がその声で発してくれる自分の名に対しての高揚感の方が
強いものだった。
そのせいなのか俺は自然と緊張しているのを自覚してしまう。
しかし俺は何とか心を落ち着けようとする、俺のそんな姿を見ると彼女は俺に語りかけて来て、 それから俺達はキスを交わすことになった。
俺はこの行為によってドラコに対する好きという思いをさらに強くすることに
なったのだ。
そうして俺がドラコのことを求めている間、俺は彼女を抱きしめていたのだけど俺の方からも彼女に俺の思いを伝えるべきだろうと感じたのだった、なので俺のありのままの心内を語ることにしたのだ、そうして彼女に伝え終わる頃にはドラコは顔を赤面させており、恥ずかしくて俺の目線からは逃れようとしていて、そしてそれから俺は言うのだ。
彼女への愛を伝えなければならない、俺の全てを受け入れてくれているのは彼女だけであり俺は彼女と結ばれたいのだと、だからこそ、俺は言うことにしたのだ。
95.
「俺はお前のことを誰より愛しく感じていて俺はもう、自分自身では止められなくなっていてもう抑えられる気がしないんだよだから頼むから受け入れて欲しいんだ、これから先ずっと永遠に続く、お互いにとって掛け替えのない幸せな未来を共に作っていくんだって誓うから」
俺はそこで一旦話を終えるとその時にはもうドラコはすっかり覚悟を決めてくれていたことに気付いたからだ、それから俺は再びドラコのことを求めて彼女を強く求める、俺はそんな風にして2人で一緒に過ごした。
そうやって時間を忘れる位に長い間にお互いに互いを求める行為を何度も続けた末にようやく落ち着いてきた時に俺は言った。
それから俺はドラコをおんぶする形で
村に戻ることにする。
そうしないとまた倒れかねないから、
「ねえ、お願いだから下ろしてよ。自分で歩くよ。私だって体力はある方なんだしさ」
彼女はそう言っているけども俺は言う。
「ダメだ。大人しく背負われていればいい」
すると彼女は観念したらしかったのだけど俺は気にせずドラコを背負いながら
歩いて行く。
背中越しに伝わる柔らかな乳房の感覚に意識が向いてしまいそうになるのだが必死に理性を保つことに成功した。
やがてドラコは寝息を立て始めていたので俺は安心する事ができたのだが、
「ユウト起きて! 私を置いていかないで、寂しいから! 1人にするのは嫌だよぉ」
彼女はそう言いながら暴れ始めたので慌てて俺は言う事になった。
俺はそんな彼女の姿をみて微笑みつつ
歩き続けていた。
そうして歩いているうちに彼女は落ち着きを取り戻したようで俺はホッとした。
そんな俺は、このまま村に辿り着けばドラコとの関係は今以上に悪化することになるのではないかと考えた俺は言うしかなかった。
そんなわけで俺はドラコのことを背負っていない方の片手で、地面に魔法を行使して、
土の壁を作っていく、
「ドラコ、これなら良いよな? これで壁が出来るはずだよな? 俺達の邪魔になる人は入れないはずなんだ」
俺はドラコに確認を取る。
ドラコはそれに反応を示してきたので俺はそれに安堵して次の行動を取ろうと思う。
まず最初に俺達が通ってきた道を封鎖しよう。
次に俺はドラコに言った。
俺の服の裾を握っている彼女に俺は言う。
「お前は俺だけのモノになってくれ、誰にもお前を渡す気はない。お前には、俺と一緒に暮らしてもらいたい。これは決定事項であり拒否権はない」
とそう言った瞬間に彼女は涙を流しながら
俺に告げてきたのだった。
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