第24話 反省会

「はーいじゃあ今回の戦闘の反省を皆視点でやっていこうと思う。最初に俺な」


月詠がさよを睨む。

「味方に見惚れて、不意打ちでも何でもない攻撃を食らって倒れるとは何事かね」

すると後ろでコップを落とした音がして何かと思うと、花が

「え…さよさん怪我を…!?」

「大丈夫だよ~えへへ」

「これですよ。先に進むぞ。リュウジ。」


「拙者は…月詠のTAが少し早すぎたと思ったが」

「す、すまん…さよがやられたのを見たら、キレちまってな」

「えっ…」

「キッ」

「ときめくなさよ!あと殺意向けてくんな花!あぁもうお前ら二人ややこしくなるだけだから上行ってろ!」


「…で、ソフィアはどうだった?」

「私も倒れてるさよちゃんを見て我を忘れたのは反省ね…」


「こんなところか。目下はチームワークの強化…だな」

「待ってくれ」

「どうした?リュウジ」

「あのダンジョン…帰還結晶が発動しなかった。」

「何?」

「それと、起き上がったさよがとんでもない力を発揮していた。無詠唱で。ソフィア殿以上の破壊力だった。」

「それについては…少しだけ心当たりがあるわね。おそらく、血に流れる退魔の力と魔族の力が反応したんでしょうね」


「まぁどちらにしろ、常時アテにできるもんでもなさそうだしそこは置いといて。

なんとか全員無事に戻ってこれてとりあえずがなにより、だな。他ギルドの魔族討伐報告もちょいちょい耳に入ってくるし、いい感じなんじゃねえの?」

「うむ。我々も無理をしない程度に貢献していこうではないか。」

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