第2話
私は、異世界での呼び名が闇姫で、
人間世界での本名は
翌日に何事もなかったかのようにバイトに向かった。
お局様とか、そのグループは会社では行方不明扱いとなっていた。
誰も、いじめ殺しなんて言っても、信じてはくれないと思う。
異世界のことを知っているのは多分、私だけじゃないかな。
他にもいるかもしれないけど、そのことを知っているかどうか聞いてみて、違った時にこわい。
ニュースとか新聞でも、謎の殺人事件は取り上げられても、真実はどうなのかは警察が知らない以上、語られることもない。
噂では「いじめっ子が殺されるんじゃないか」という話で持ち切りだけど、根拠のない話なんて、警察は相手にすらしていない。
根拠のない話を取り上げるのは、パパラッチくらいだと思う。
さてと、仕事が終わったら、今日もいじめ殺しだ。
お局様の復讐のために、いじめ殺しになったのに、身近にいるために犯人に疑われるのがこわくて、人間世界では手出しできなかった。
だから、活動は異世界でするしかない。
向こうには警察なんていないし、人間世界の警察はわざわざ異世界でやっていることまで見ないし、知らないし、これで逮捕とかできまい。
まず、異世界の存在を警察を含めた一般人がどこまで知っているか定かではない。
異世界では妖怪、吸血鬼、エルフ、ドワーフ、人魚とか空想にいそうな種族が存在する。
その他種族とやらもいじめ殺しの職に就き、異世界でも人間世界でもいじめ殺しを行うことができる。
大体、その住人としたことは、犯人を間違えて警察に逮捕されるか、未解決事件として終わってしまうかどちらか。
リスナーに頼めば、異世界なんて瞬時で行ける。
さてと、今日こそ異世界で起きたいじめを抹殺しに行くか。
私は家で待機していたリスナーに「行くよ」と声をかけた。
「じゃあ、行っこか」
リスナーはやる気満々の様子だった。
どこの世界にも、いじめはある。
いじめは永遠に存在すると言っていいくらい。
いじめっ子を殺していいかと聞かれれば人間世界では絶対否定されるけど、この世界では絶対肯定される。
それが復讐なんだ。
なぜ、復讐してはならないのか証明しなければいじめ殺しは終わらない。
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