五年早く生まれたら、この踏切がなかったら、君に出会えたのだろうか。
安藤勇気
とある話、彼女に会いにいく
五月二十日
「学校とは真逆なのに悪いな」
「いいよ」
俺は学校に行く前、彼女に会いに行くため必ず踏切に向かう
「なぁ聞いてくれるか?」
あの出来事から何日か経った今なら彼女の話をできる気がした。
そして、俺は頭の中で組み立てながら話をする。
全てが曖昧な彼女の話を面白おかしく、伝えようと。
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