第28話 連絡
とりあえず自殺した隼人が兄だという事はバレていないので大丈夫だとは思うが、一緒にいると友達だという事を知られると何かあった時に怪しまれるかもしれないの多聞と木佐は時間をずらして家を出た。
昼に海斗と昼食を食べていると、2台目の携帯に例のアドレスからメールが入って来た。
「ちょっとトイレ行ってくる。」席を立ちトイレの個室に入った。
「連絡してくれて良かったよ。君の助けに必ずなるから。これを逃したらもったいないよ。」
うまいな文章が。
「まずはここにおいで。君に渡したいものがあるんだ。」
駅前のカラオケ「ガンガンSONG」の受付に行って封筒を受け取ってくれ。君の名前で預けておくから安心して大丈夫。今日受け取った方が明日楽になるよ。じゃあまたね。」
メールを木佐先輩と真由先輩に送信すると外に出た。目の前に真っ青な顔をした同じクラスの遠山が順番を待っていた。
「ごめん長くて。どうぞ」そう言い切る前に遠山は飛び込んでいった。
ノックすればいいのに…大丈夫だったかな。
クラスに戻ると海斗がもうご飯を食べ終わっていた。
「遅いよ多聞!腹壊した?」
「ああ、なんか腹の調子が悪い。」
「大丈夫か?」
「ああ、俺よりも遠山がヤバイかも。」
「え?」
「いや、何でもない。」
「多聞、今日俺ん家こない?」
「あ、俺行くところあるから違う日でいいかな?」
「どこ行くんだよ。」
「えっと、一人カラオケ。歌ヘタだから誰かと行くの恥ずかしくて。」
「マジか!そんな趣味あるの知らなかった。俺も行きたい。」
「いや、でも…。」
「どこのカラオケ屋だよ。」
「駅前のHAPPY SONG。」
「あ、そこ俺の部活の先輩がバイトしてる。安くしてもらえるかもよ。」
「先輩?誰?」
「写真部2年の桃田先輩。確かそうだったはず。」
「ふーん。そうなんだ。知り合いなんだ…わかった一緒に行こう。」
誰かしら知り合いとかがいるかもしれないので木佐先輩と真由先輩もカラオケに行くように頼んだ。
学校が終わりカラオケ屋に海斗と向かった。
中へ入り、カウンターへ行くと海斗が
「桃田先輩、バイトやっぱりここだったんですね」と嬉しそうに話しかけた。
「何だよ海斗か。友達とカラオケか。何かお菓子でもサービスするよ。」
「ありがとうございます。」
「会員だっけ?」
「多聞会員か?」
「いや、初めてです。」
「じゃあここに名前書いて。」
海斗が書こうとしたので、俺描くよと言ってペンを取った。
『相馬多聞』住所と電話番号は実家を書き店員の様子を見た。俺の書いた名前を見て一瞬ピクッとした。こいつ俺の名前知ってたな。とりあえず普通に部屋に入って動きを見てみよう。
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