夢、半分


夢半分はさみで切って捨て

打算と妥協の進路用紙

青いスニーカー空に放り投げ

スーツに腕を通す十八の春


なれないヒール

視線が自然と下を向き

見える未来も下向いた

着慣れぬスーツ

体が自然と固くなり

歩ける道が減っていた


ポケットの欠片半分前よりも

輝きましてあるけれど

革の靴は思うように

走ることさえ許してくれない

脱ぐことすら許してくれない


いびつな欠片夢半分

いつかきっと

空にかざす夢半分

今は虫干し真っ最中

半分になった輝く欠片

空の光にかざす

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