第17話 強行突破
私がそう提案すると2人は賛成してくれたので早速作戦を考えてみるのでした。
〜『カオスチャイルド』のアジト〜
私達は夜に校長に教えてもらった『カオスチャイルド』のアジトを遠くから観察していました。
「ひゅ〜! あれがアジトか! 結構立派だね」
「うん...あのビルの中に...」
「まあとりあえず突入してみようぜ!」
「ちょっと待って」
私は急いで制止します。
「なんだい? まさかツカサ、今更ビビっちゃった?」
「いいや、まずは作戦を立てておきたい。流石に無策で飛び込むわけにはいかないだろう?」
「うーんそうだなぁ。じゃあ、どうするんだ?」
「まずは...」
私は作戦を伝えました。
「ふむふむ、なるほどねぇ。でもそれだとかなりリスクが高いんじゃないかい?」
「えぇ? ノエルならこの程度の任務なら単独でもやり遂げると思うよ。ねっ? ノエル」
「当然。こんな雑魚ども相手に遅れを取るような私じゃないよ」
「おぉ...なんか自信満々だね。頼もしいな〜」
「じゃあ決まりだな。さっそく決行しよう」
「おっけー」
「了解」
私達が今から攻め入るのは30階建てのビルだ。
ご丁寧にエレベーターは25階分までしかなく、25階から上がその組織の私有物というわけだ。
なので階段を使って上の階層を目指すしかないのだが、その道中にも敵がいるかもしれないので慎重に進む必要がある。
本当ならば25階から上を全て吹き飛ばせば終わりなのだが、もしかしたら拉致された学生がいるかもしれないのでこの手は使えない。
それにしても、この建物は一体なんのために建てられたのかわからない。
ただの金持ちの道楽なのか、それともこの建物自体が何かの実験施設のようなものなのか...。
無駄に装飾も凝っているし謎が多い。
中には沢山の監視カメラが設置されており、監視室のような部屋もあると思う。
と言うわけで、潜入の際はそれら全てを破壊する必要があります。
「ノエル? 準備は良い?」
「もちろん」
「よし、じゃあ行ってこい」
ノエルは私の指示通り、ビルの正面入り口を堂々とくぐり抜けるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます