孤独の中で

遠見角

第1話 突然の癌の告知

思いもかけない事から癌が分かるのだが、まずそれまでの出来事を振り返る。

発覚前日の週明けの月曜日


自分は40代で配達業をしている。俗にいうUber eats配達員だ。

他に、出前館、ウォルト、menu条件がいいものを選別し

週5~6日稼働で収入は週給12~15万程度、月で50~60万の稼ぎになっている。


1年半、今の稼ぎに満足して、今日もバイクで稼働している時に事は起こってしまった。




キィーーーー!! 

まるで猫の飛び出しのような、歩道から飛び出して来た原付と、衝突。

お互いのバイクが倒れて転倒。イテテテテ。が、この時の自分は配達を届ける事しか考えていない。

5秒後に現実を理解する。後ろ見ると、飛び出してきた原付が倒れたまま起きてこないのだ。

今バックの中にある、牛丼は届けることはもう無理だ。そして今日のこの後の稼ぎもなくなった。


そういう現実を一つ一つ理解していく事で今の現実を把握していく。




寝たままの相手と違って、自分も痛みはあるが、動けそうではあり、意識もある。

救急車、警察署などの手配は目撃者が全てやってくれて

警察にどういう事故だったのかを伝えた後、話していない相手の連絡先を渡され、人生初の救急車に乗った。




ん?相手の連絡先が固定電話しか書いてない。


思わず警察に聞いた、携帯ではないのですか?


警察がいうには70超えた老人の方で、携帯持てとも強制できないし・・ 




これが私の最悪の月曜日の幕開けとなった


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