2h彼氏と過ごす夜 〜女風使ってイケメン呼んだ話〜

久納 一湖

リサーチ編

1 きっかけ

 きっかけは些細なことだった。何気ない日常の雑談のなかに、そのワードは現れた。


 習い事をしている。レッスンは先生と雑談を交えながらなので、いろんな話題があがる。

 ある日、先生の取引先の社長が風俗大好きという話になった。苦手分野でも好きが絡めば夢中になる、みたいな話だ。


 その社長はスマホに苦手意識を持っていたのだが、愛用風俗サイトがスマホ用の特設ページを開設したらしく、すぐにスマホに切り替えて使いこなせるようになった。 

 という、「好き」は人を成長させる、みたいなイイ話である。

 

 そんなに夢中になれるのもすごいな、と思って聞いていたら「最近は、女性用も増えてるみたいだね」と先生。聞くと、男性向けとは趣向の違ったサービスでおもてなししてくれるらしい。


「へー、世の中にはいろんな人がいるんだなぁ。どんな人が使うのかな」と思っていましたが、ここにいました。私です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る