スキル【ガチャ】と【ダンジョン】で僕だけどんどん強くなって世界最強 ~従魔と美少女に囲まれて愛されてます~

仮実谷 望

第一話 ガチャが好きな少年ある日スキルを得る、ガチャのスキルを得てしまい調子に乗って廻し過ぎてしまう

 これにしようかな~? あれにしようかな~?


 あ~本当にこのガチャは最高だな。


 現在13歳の中学一年生になったばかりの少年。


 秋葉亜貴跳(あきばあきと)はガチャにハマっていた。


 今日のトイカプセルもといガチャは色んな種類がある。


 そんなアキトは今変な猫シリーズの猫さんのガチャにハマっていた。


 侍猫に土下座猫にちゃぶ台ひっくり返し猫にバレリーナ猫に……とかいろんな種類で現在3作目のシリーズである。


 アキトはガチャが好きだった。


 ガチャのアイテムを家中にコレクションがあった。


 ソシャゲのガチャも好きだった。


 けど課金はこの年なので出来ずに無料ガチャばかりだった。


 勉強は真面目にするほうだ。


 そんなある日休みの日目覚めるとなんか声が聞こえた。


『ガチャへの星愛心が99999999に達しました。これよりスキル『ガチャ』を取得します。成功しました。楽しみにしてください』


 なんだこれ……??? 幻聴か??


 アキトはあまりにも非現実的な幻聴に少しだけ焦ってしまったが、なんとなく好奇心の方が勝ってしまった。


 だがスキル『ガチャ』である。どのようにして使えばいいのかと考えていると脳裏にガチャのスキルの情報が表示された。


 ガチャ……星愛ポイントを10ポイント消費してガチャを1回廻せる。1日に1回だけは無条件で廻せる。


 星愛ポイント? なんだそれはと考えていると説明が表示された。


 星愛ポイント……星、つまりこの地球を愛する人に贈られるポイント。主に善行を働いた者に与えられるポイント。


 善行を働いた者に与えられるか……なるほどなんとなくわかった。


 でも僕の星愛ポイントはいくつなんだろう? と考えたら脳裏に浮かんだ。


 星愛ポイント……105


 どうなんだろう13年生きてきて105ポイントしかないのは貯めるのが難しいのかやはり。


 だがまだあきらめるのは早いかもしれない。


 善行とは何なのかで色々と変わるかもしれないし。


 そんなわけでスキル『ガチャ』を使うことにした。


 ガチャを使いたいと念じるとどう見てもガチャの球体つまるところ自動販売機のような物が自室に出現した。


 そこにはパネルに105と表示されている。


 いよいよか……ガチャの球体のハンドルレバーを廻そうとする。


 ガチャリッ……廻すとカプセルが排出される。


 そこに出てきたカプセルの中身は紙切れが入っていた。


 そこには【商品 魔導鉛筆】と書かれていた。


 そして紙切れが鉛筆らしき物に光と共に変化した。


 魔導鉛筆なんだろそれ……説明書きみたいな物も一緒に添付されている。


 するとこれで書いたもの……文字でもいいが絵の方がいいと書いており力を持つと書いてある。


 力を持つ? どういうことだろうと思い。


 試しにノートに剣と書いた。


 すると剣が自分の体に入り込んでくるように感じるが……


 でも剣を実体化することはできなかった。


 どうも使い道がよくわからないな……


 そしてガチャの球体のパネルの星愛ポイントが残り95となっていた。


 どうしよう……まだ廻せるが……とりあえずもう1回廻すとしたいな。


 僕はもう1度ガチャを廻すことにした。


 そして今度は出てきたカプセルの中身は紙切れに【スキル 望遠】と書かれていた。


 その紙切れが光と共に僕の中に吸収されていく。


 凄い……なんだこれ? 未知の感覚だ。


 そして違和感なく未知の感覚が襲う。


 遠くが近くみたいになっている!


 窓の外を見るとものすごく遠くなのにはっきり見えるのだ。


 そんな異常な視力が上がったとかそんなことじゃない。


 スキルの効果だろう。むちゃくちゃだ。どうなってるんだろこれ。


 そしてパネルの星愛ポイントは残り85となっていた。


 とりあえずまだ廻せる。


 あと何回廻すかは出てくるものによって決めようと考えるアキトだった。



 アキトはガチャをさらに廻すことにした。


 ガチャのハンドルレバーをガチャリと廻す。


 そうして出てきたカプセルの中身は……


 またもや紙切れが出てきた。


 書いてあるのは【スキル 加速移動】だった。


 試しに外に出てみて公園に行ってみる。


 誰もいないので問題ないか。


 スキル 加速移動を使うように念じてみる。


 すると確かに加速しているように速く動ける。


 体感的にかなりのスピードだ。


 100メートルを7秒くらいで走れるぐらい速い。


 一気に世界最速のスキルを得てしまった。


 だがあまり長く使えないようだ。


 持続時間は30秒くらいだった。


 さて家に戻ってガチャの球体をもう一度出す。


 そして残り星愛ポイントは75だ。


 どうするまだ廻せるが? どうしよう……でもえーいままよ。


 ハンドルレバーを廻す。


 そして出てきた紙切れは【スキル 武器隠し】だった。


 スキルの効果は武器を隠すことができるスキルのようだ。


 なんとも微妙な効果だがある意味僕的にはいいのかもしれない。


 ガチャで出てくる物の中に武器があるかもしれないからだ。


 よって武器隠しのスキルが使えるのだたぶん。


 でも武器なんて出ても使い道がないような……それとも町中でモンスターが現れる展開とかがあるかもしれないし……


 さて残りの星愛ポイントは65だ。まあここまで来たらもう殆ど全部廻してしまおうか。


 ガチャのレバーを廻す。


 そしてカプセルから出てきた紙切れには【武器 グランディス】と書いてあった。


 そして紙切れが光となって武器にと変化するずっしりとした剣が僕の手の中にあった。


 なんだこれ茶色の剣でグランディスというらしい。

 

 こんな物騒なものと思うが……まあ何かと最近物騒だしね。


 さて残りの星愛ポイントは55だ。


 さらに廻すことにした。


 次に出てきた紙切れには【防具 アダマントシャツ】と書いてあった。


 そして実体化した物は見た目は普通のシャツだったが着てみるとなかなかさまになる。


 どうも防御力が上がっているようだという実感は持てないがなかなか強力なものかもしれない。


 残りの星愛ポイントは45だ。さらに廻すことに。


 次の紙切れは【スキル ビーム】。


 これはなんだろう試しに人気のない公園に来て壁に撃ってみることにした。


 ビームと念じてスキルを使うように念じると指からビームが出た。


 壁に穴が開いた気がした。なんだこれ強すぎないか……僕はびびった流石にこれはヤバすぎる。


 さて家に戻り残り35となった星愛ポイントだが……廻しちゃいますか。


 どんどん廻す廻しまくる。


【スキル 鑑定】。


 これはテンプレ的な鑑定ですね。


 ついに鑑定を手に入れたといっても自分の得たスキルとかの説明はわかる仕様だけど。


 まあこれで色々と便利になる。


 試しに窓から通行人を鑑定してみる。



 山田剛 男 23歳


 耐久値32 魔力5 力8 レベル3 星愛値20


 うん? こんな感じなのか。


 自分を鑑定してみる。


 秋葉亜貴跳(あきばあきと) 男 13歳


 耐久値27 魔力20 力25 レベル1 星愛値200


 なんか普通にステータス高いな……スキルを得ているからか?


 星愛値も高いし……でもどういう数値なんだろ。


 他の項目はわかるが……星愛値を注目してみると説明が出た鑑定さまさまだな。


 星愛値……星を愛する地球を愛する数値。これが高ければ高いほど地球や星に愛され不運なことにあいづらくなる。星愛ポイントが貯まりやすくなる。


 これはなかなかのことかもしれない。


 さて残り25ポイントだ。一気に廻しますか。


【スキル ダンジョン】、【アイテム ポーション】


 ポーションはわかるけど……ダンジョンのスキル??


 なんだそれ? 試しに使おうとするがダンジョン空間に潜入しますか? と出た脳裏に。


 試しに入ってみると……なんだこれ……??


 僕はその光景にびっくりしてしまった。だっていきなり広い空間ですよ。驚くよ普通。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る