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目次
一夜
捨てられて
冷えきって
服は濡れて
心も濡れて
透けた服から
見える肌は
醜い傷痕が
はっきり残る
あたためて
誰か私を
拾って抱いて
抱きとめた貴方
一緒に濡れて
大きな手で
私の顔を覆った
虚（うつ）ろな目の
私を包んで
頬と頬で
感じた温もり
頬から口へ
口から舌へ
熱いシャワーで
少しずつ溶ける
拾ってくれて
ありがとう
私はお礼に
何をすればいい？
雨で濡れた私を
違う事で濡れさせて
熱く固まり盛る
貴方を受け入れる
さっきまで
冷えきった
今は熱くて
情熱が入る
もっともっと
激しく欲しいの
貴方の体温
私に分けて
この時だけで
いいのよ
刹那（せつな）だけでも
温（ぬく）もりが欲しい
散らして
流れ込んで
溶かして
仮初（かりそめ）に愛して
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